SONY MDR-7506・CD900STのイヤーパッドを作る #1

長年やろうと思っていたけどやっていない事。

コロナワクチン2回目の接種翌日、どうもいつもの調子が出なくて仕事にならないなぁと思っていました。
仕事に関係ないけど、何か楽しいことをしたら気が紛れるのでは?と思い、長年愛用しているヘッドフォン、SONY MDR-7506のイヤーパッドを本革で作ってみる事にしました。
ヘッドフォンのイヤーパッドは相当な高級機でない限り本革は使っていません。
プロテインレザー・ソフトレザー・PUレザーは人工・合成皮革です。

このMDR-7506は音楽の製作に興味を持ち始めた頃購入したもので、そうとう長い間使っています。
普段外出時はIEM(インイヤーモニタ)を使っているのでここ数年は出番が減っていましたが、昨年左側の低音、特にキックの音がビビるようになってしまい新しいヘッドフォンを購入しようかと思いました。
がしかし、このヘッドフォンには愛着があるんですよね。
サウンドハウスでMDR-CD900STのユニットやパーツが売っていたので、自分で修理しました。
MDR-7506,CD900ST,MDR-V6は共通のハウジングを使っています。

いざ、分解!

そう、今使っているイヤーパッドはSONY純正ではありません。
純正のイヤーパッドは耳当たりがソフトな素材なんですが、表の薄皮がすぐに剥げてボロボロになります。
私はそれでも使い続け全てが剥けて仙台銘菓「萩の月」みたいな表面になったことがあります。
今回分解するのはAmazonで購入したサードパーティ製の物です。
これがまあ、クセ者なんですよ。

耳に当たるパッド部分はしっかりしていて丈夫なんですが、硬いんですよ。
しかも長時間していると蒸れるせいか、耳がかゆくなります。
普段IEMをしてるせいか、全体に音が足りない感じがしていました。
そんな細かい不満もあったので出番が減っていたんですが、分解して方眼紙に写して型紙を作っていきます。

リッパ―で縫製糸を丁寧に外していきます。
今回は思い付きで自分用を作るので、耳に直接当たる部分を中心に自作して流用できそうなパーツはそのまま使います。
分解するとイヤーパッドは5つのパーツで構成されていました。
右下のちょっと大きいパーツが耳に当たる部分です。
今回は右下とその左隣のパーツを作り、その他は流用します。

今回パッド部分に選んだ革はディアスキン(鹿革)です。
革質の柔らかさだとディアかシープかと思います。ピッグスエードの吟面(表面)でも良いかも。
耳に触れる部分はディアスキンでその裏側のパーツはちょっとハリのある牛革を揉んで柔らかくしたものを使います。
画像の左が揉む前、右が揉んだ後です。
十字の方向でグイグイ揉んで革をほぐしていきます。

取り掛かったことをちょっと後悔。

薄々気づいてはいたけど、結構面倒な作業になりました。
イヤーパッドを作るのはもちろん初めてでバラしたパーツを再現すれば良いんですが、素材が変わると全く同じとは行かないんです。
結構大変で始めたことをちょっと後悔しましたがバラしちゃったので完成させなければ!

数時間後にやっと形になってきました。
出来上がりが一回り小さくなった気もするけど、まぁ良しとしましょう。

実際着けてみてビックリ!音聴いてまたビックリ!

何回かのやり直しを含めて両耳終わりました。
実際に着けてみます。どうでしょう~。

あーっやっぱりディアスキンの手触りは良いですねぇ。しなやかで程よい粘りがあって独特です。
耳当たりがソフトで程よい密着感。
吸湿性もあるので長時間してても大丈夫そうです。
スポンジ部分をタイトにしすぎて今までより張りが強くなりました。
実際に聴き慣れた曲で確認してみると…。

今までの聴こえ方と全く違います!
わー、久しぶりにヘッドホンで体が動いた!
特に低域がしっかりして、より深い音まで感じ、全体の音圧も感じます。
例えれば、今まではカナルイヤホンの耳への入れ方が甘かったのがしっかり入ったときに聴こえる感じに近いです。
ディアスキンのしなやかさが耳の密着度を増したおかげかと思います。
私には好きな音の鳴り方があります。
聴いていて思わず体が反応してしまうような音の鳴り方です。
ドンシャリではなくドンキラが好きです。

これは本気で作りたくなってきた。

気晴らし感覚で始めたイヤーパッド製作ですが、これは本気で型を設計して理想のイヤーパッドを作ってみたくなりました。
世の中のMDR-7506やCD900STユーザーで本革製パッドを求めている人がどれ位いるのか分かりませんが、革からのアプローチがあっても良いかと思います。
ちょっと本気で開発したいと思います。
次回に続きます。


SONY MDR-7506 イヤーパッド
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